旅行から帰って来て、良い思い出がたくさんあって、なんだか咀嚼しきれない思いが心の中に溜まっています。
一つはお金の事。就職で東京に出て来て、東京に長く住むと、お金がなければ何にもできない、と思うけど、三陸に住んでた時はお金が無いことは、退屈とは結びつかなかった。学生はみんなお金がなかったけど、山に行ったり、海に行ったり、友達の家でだらだらしたり、釣りする人もいたし、退屈もしたけど、それはお金が無いから、ではなかった気がする。
あと、これは、震災後の現象だと思うけど、津波資料館の「潮目」は、震災の流されたものを使って、参加したい人が一緒に作ったものだそうです。きっと(というか絶対)、予算をとって大工さんに頼んだら、あんなたのしそうな建物はできなかったし、参加したひとは楽しかったと思う。頼んだ大工さんだったら、楽しんでくれたかはわからない。
潮目を作った片山さんは、もともとそういう人を集めるのが得意だったとは思わないけど(中心にいると言うより、我が道を行くタイプのイメージ)、私の行った時も、山の中の家を修理するので若い人達が集まってガヤガヤしていて、その人達の中には、ボランティアきっかけで引っ越して来た人もいるそうで、それはきっと楽しかったからだと思うのです。
お金があると、やれる事が広がるのは事実だけど、豊かってそういう事じゃない、って事?で一応この話は終わり。